遠征26日目 久米島→沖縄本島
いよいよ久米島最後の朝になってしまった。今朝もまた井戸端会議が始まっていたので挨拶がてら話を聞いてみると、この時期サトウキビの刈り取りが始まっているので毎朝ここに集合して作業場に向かっているそうだ。これで毎朝の謎が解けた。(笑
沖縄本島に戻る船は9時出港なので準備をし管理事務所に行き帰る旨を伝えキャンプ場を後にした。
小さな島で見所はあまりないように見えたがゆっくり周れば意外と面白い島だ。
刈り取りが始まっているさとうきび畑の道を走り兼城港フェリーターミナルに到着、チケットは往復購入してあるので車を預けターミナルで待っている。
やがてフェリーが接岸、慌ただしく荷役が始まり自分の車も積み込みされ、タラップがかけられ乗船となった。
定刻9時、船はゆっくりと港を離れ那覇泊港に向けスピードを上げる。左舷に昨日空撮したハテの浜の真っ白な砂州が見えて来た。多分、2度と来ることはないだろう久米島がどんどん小さくなりやがて、コバルトブルーの水平線に消えて行った。
水平線に白く見えるのが久米島ハテの浜
しばらく航行していると正面に島影が見え、やがて寄港地渡名喜島・渡名喜港に入港した。
数人の乗船客と荷役を終え再び出港、しばらくして慶良間諸島を右舷に見てやがて那覇泊港に接岸した。
渡名喜島を出てしばらく航行すると右舷に慶良間諸島が見えてきた
天気はイマイチだったが、思わぬハプニングや絶景に出会えた4泊5日の離島旅も終わった。沖縄本島に戻り国道58号線を北上、米軍基地が道の両側に陣取っている場所を走っていると超低空で軍用機が道路を横切って行った。
横文字の店舗が建ち並ぶ広い国道を更に北進し、ヤシの木やハイビスカスの咲いたホテル街を通過してやがて道の駅・ゆいゆい国頭に到着した。ここまで北上すると辺りの景色は亜熱帯ジャングルと道沿いに点在する古民家となり、沖縄らしさが色濃く残る場所となる。
沖縄本島北部は特に、沖縄らしい古民家が点在している
まだ時間も早いので、近くを徘徊してみることにして、以前来た時に時間の都合で行けなかった峠から古宇利島が望める場所があるらしいので行ってみることにしたが、ガイドブックにも乗っていない場所なので見つけるのが大変だった。何本か山手に登って行く道があったので、適当に入る。ラッキーな事に頂上付近まで登り詰めると、大パノラマが開け目の前に古宇利島が遠望出来念願が叶った。
峠道を登り詰めると大パノラマが開け、古宇利島が遠望できた
雄大な大自然を満喫し、道の駅に戻ると数台のキャンピングカーと車中泊車と思われる車が駐車場端に駐車していた。
今夜はこの道の駅でP泊させてもらい明朝、本部港からフェリーに乗り、沖縄を離れることにしている。
久米島から到着した那覇泊港から近い那覇港からもフェリーに乗船することもできるが、できるだけ船酔いを避け最短距離で鹿児島に到着するように2時間以上かけて本部港までいつも移動し乗船している。乗船時間も4時間ほど短縮できる上、船賃も4000円ほど安く済む(笑