爺さんのブログ

74歳ですが気持ちは20歳(笑 よろしくお願いします。

沖縄・八重山諸島車中泊旅#22

遠征22日目 沖縄本島→久米島

南国の日の出は遅くここ北名城ビーチキャンプ場も5時半近くにならないと明るくならない。

すぐ前のビーチは波一つなく青い海がどこまでも続く。

このキャンプ場も那覇空港が近くにあるらしく、1番機が低空で飛行しているのが見えた。

よくあんな鉄の塊が空に浮いているなーと感心しながら水平線の彼方をぼんやりしばしの間眺めていた。

いつしかテント前で皆、朝飯の準備が始まった。キャンプ場といっても流し台はなく少し離れたトイレの横に蛇口が1箇所あるだけなのでペットボトルで水をもらい煮炊きや洗い物に使うしかないので朝飯を作るにも時間がかかってしまう。

朝飯の準備ができビーチの見える場所にテーブルを出し絶景をおかずに朝飯を食べる。

これから久米島遠征に行くのであまりゆっくりはしていられないので、早々に切り上げ準備をして出発した。

国道331号線を北進、まだ時間が早いせいか、いつも混雑している瀬長島入り口交差点付近はスムーズに通過、徐々に市街地に入りいつの間にか国道の標識も58号線に変わり県庁入り口の交差点付近に来ると車もだいぶ増えてきた。ノロノロでも動いているので気持ちも楽だ。

中心街を抜け那覇泊港に到着。到着したものの大きなビルがあるだけで駐車場もなく慌てふためき付近をウロウロするが車を停める場所が見つからない。久米島行きは9時出港なのでターミナルビルの前に移動してみるとPのマークが見えた。行ってみるとビルの2階が駐車場になっていた。だいぶ時間のロスだったが車を停め受付カウンターに急ぐ。

那覇泊港ターミナルビル(赤丸付近が貨物受付場所)運賃・軽自動車、片道12300円

沖縄本島離島便はほとんどが、ここ泊埠頭から出港している

各島ごとに船を所有しているようだ

こちらの船は一番遠い南大東島行

那覇泊港ターミナル全景

やっと受付を見つけお姉さんに聞いてみると、ここは乗客だけなので車は貨物扱いになるのでビル南端から外に出てプレハブ小屋があるのでそこで受付をしてくださいとの指示だった。

仕方なくビルのベランダを急いでプレハブ小屋に向かった。予約もしていないので果たして乗船できるかが問題だがとりあえず行ってみないことには始まらない。

言われた通りの小さなプレハブ小屋に辿り着き中に入ると厳つい顔をした係員がいたので話をすると難なく受付が完了した。係員の指示通り車を移動させキーをつけたまま車を置いて乗船時間を待つ。

乗船が始まった。車は貨物扱いなので係員が船に積み込み自分は乗客としてタラップから乗船。早速、屋上デッキに行き周りを見渡すと、なぜだか見覚えがある景色なのだがと思いよく考えたら、あの大きな橋は、石垣島から車が到着した那覇新港に歩いて行く途中の大きな橋のようだった。

しばらくして船はゆっくりと港を離れ大きな橋をくぐると左舷に那覇空港が見え飛行機の離発着も見えた。

目の前に見える橋は石垣島から車を送って那覇新港に車を引き取りに行く途中歩いた橋。

空港沖に出ると海の色は紺碧と変わり、さらに進むと左舷に慶良間諸島がうっすらと見えて来た。

海は、だんだんと紺碧色からコバルトブルーに変わり、海面近くを見ると無数の小魚が飛び交っていた。多分飛魚かなと思いながら大海原を眺めていた。周りには何にもなくどこまでも続くコバルトブルーの海に一筋の白い航跡を描きながら久米島に向け航行する。

しばらくすると島影が見え徐々に大きくなり島を回り込むように進むと船内アナウンスで渡名喜島に入港の知らせがあった。久米島直行便ではなかったのかと初めて知った。船からは貨物は降ろしたが、乗降客はなく20分ぐらいで荷役は終わり出港となった。

渡名喜島に途中寄港

海はますます青くなり港の海底が見えるほどであった。船はさほど揺れることもなく那覇泊埠頭を出港して3時間30分で久米島兼城港に接岸した。早速下船すると係員が車を届けてくれいよいよ久米島徘徊が始まる。

久米島・兼城港に入港

ゆっくり兼城港フェリーターミナルに近づく

久米島・兼城港に接岸、車を待つ

だが、まだ車中泊場所を決めていないので、ターミナルで一休みしながらネットでキャンプ場を探した。すると、この島にはキャンプ場が二つあり一つは奥武島キャンプ場、(有料1泊1000円)と久米島空港近くのシンリ浜キャンプ場(無料)があり、どちらを選ぶかといったら即無料だ。(笑 しかし、そんなに甘くはなかった。使用するには久米島町役場・環境保全課に申請が必要だった。金はないが暇はあるので、早速町役場に飛んだが場所がわからずスマホナビに案内されながらフェリー埠頭とは反対側にある町役場に行き用紙をもらった。記入してキャンプ場にある食堂に提出すればいいとの事だった。来た道を戻り市街地を抜け空港方面に走りシンリ浜キャンプ場に到着した。

なんとかシンリ浜無料キャンプ場に到着

とりあえず、キャンプ場を徘徊してみたら食堂兼管理事務所横にトイレとシャワー施設があった。シャワーは水だけだったが、ないよりはマシだ。

いよいよ明日から未知の久米島探検が始まる。