肘折温泉の朝は寒くやはり只見川と同じく朝霧が立ち込めていた。
車の窓を開けると温泉地特有の硫黄の臭いがかすかに感じられ温泉街からは至る所から湯煙があがっていた。
朝飯の準備をしていると、釣り竿を持った初老のおじさん2人連れが川からあがって来たので、釣れましたか・・?と声をかけると満足そうにビクの中を見せてくれた。25センチほどのイワナが5〜6匹入っていた。
朝飯を食べ今日のコースを決める。直線で青森フェリーターミナルに行くのは簡単だがせっかくの新緑の季節なので東北をジグザグに走り今まで行ったことのない場所に行ってみたいと思う。
結果、秋田県小安峡に行ってみることにして肘折温泉を6時に出発。
まずはループ橋を登り山形県新庄市まで戻る、ここから国道13号線に乗り北上、峠道を登り詰めると秋田県に入る。しばらく走ると道の駅・おがちに到着。
あいにく雨が降って来てしまった秋田県道の駅・おがち
いつもは車の中で休んでいるが、足腰を伸ばすため売店に行ってみると地元の名物らしい稲庭うどんが沢山販売されていた。レストランのメニューを見るとびっくり❗️たかがうどんと思っていたが意外と高額だった。
用足しを済ませ、再び出発する。雨の中を数キロ走り国道と別れ右折、県道51号に入り東進、山間道路をしばらく走ると視界が開けもうもうと煙を上げる荒涼とした山肌が見えて来た。
しばらくアップダウンの山間道路を走ると眼下に湯煙を上げる泥湯温泉街が見えて来た。
温泉街と云っても数軒の旅館や温泉小屋があるだけだが話の種に温泉に浸かってみることにした。
泥湯温泉・すり鉢状の場所に数軒の温泉宿が建ち並ぶ
泥湯名物・露天風呂(日帰り700円・10時30分〜)注・内風呂なし
上記露天風呂と共通で入浴料一度払えば道路反対側の内風呂付き露天風呂にも入れる
雨も降っていることだしゆっくり温泉に浸かる
念願の泥湯温泉に入ったところで、次の目的地小安峡に向かい出発。
しばらく山間道路を走ると国道398号線に合流、右折して少し南下すると小安峡の大きな駐車場が右手に見えてきた。連休の最終日で小雨も降っていることもあり、駐車場と売店は閑古鳥が鳴いていた。コケコッコー・・・?(笑
閑古鳥がいる大きな駐車場前の国道を挟んで小安峡入り口がある。入り口から361段の階段を降り谷底まで行く
谷底にあった立て看板
谷底は至る所から熱水が噴き出していた
遊歩道が整備され歩きやすいが、また帰りは、あの361段の階段を登らなければならない
熱水地獄を見て、地獄の階段を登り駐車場に戻る。昼時だったので近くのレストランではなくどちらかといえば食堂と云った方が自然かな・・(笑 本場稲庭うどんを食べてみた。ビックリするほど美味いものではないが話の種には一度ぐらいは本場の物を食べるのも有りかなと思う。
国道に出て再び南下、秋田県から宮城県に入り快調に走っていると、左側に数台の車が駐車してあり、傍にランプの宿・湯浜温泉の立て看板が見えた。すかさず車を停め首に手拭いをかけ山道を下って行く。
歩きやすい林道を下って行くとやがて河原に突き当たる。細い橋を渡り河原を歩くと所々に白く変色している場所があったので手を入れてみると温かった。
林道を100メートルも歩くと河原沿いに露天風呂を発見、更に歩いて行くと開けた場所があり温泉宿が見え周囲には幾つもの露天風呂があった。
温泉宿の受付に行き日帰り入浴したい旨伝え料金を払い来る途中見た川沿いの露天風呂に浸ってみた。
小安峡の361段の階段を登り汗をかいてしまったので汗を流すのには丁度よかった。
河原沿いにある露天風呂・岩の隙間からこんこんと温泉が湧き出している。まさしく源泉かけ流し野天風呂(入浴料500円)
極楽・極楽(笑
湯浜温泉から少し戻り栗駒神水で水をいただく
今夜は栗駒神水のはす向かいの空き地で車中泊させてもらうことにした。