爺さんのブログ

74歳ですが気持ちは20歳(笑 よろしくお願いします。

北海道・車中泊遠征 7日目(青荷温泉・八甲田)

津軽半島の朝は寒く5時に起き出したがヒーターで車内が温まるまでシュラフに潜っていた。5月になってこんなに寒いのは初めてだ。

大きな駐車場には一台の車もなくすぐ後ろに見える大きな風車がゆっくりと回っているだけだった。

だんだんと朝日が昇ると気温も上がり車の通りも増え龍飛も動き出してきた。

朝飯を食べ今日の計画を立てる。当初は夏泊崎に行く予定だったが、予定を変更して八甲田に行ってみる事にした。

6時半、駐車場を後にして復路は陸奥湾側を南下する事にした。朝日を浴びながらカーブの多い穏やかな陸奥湾沿いの狭い国道をゆっくり走ると道の駅・たいらだてに着く。広い駐車場の片隅に車を停め入口の反対側にある売店に行ってみたが朝が早いためかまだ準備中だった。運動がてら付近をウロつくと、すぐ東側から海岸に出られそうなので踏み跡を辿って行くとやはり海岸に出られたが強風と寒さのために引き返して来た。

道の駅を出てしばらく南下すると国道は広くなりだいぶ走り良くなってきたが対向車もだいぶ増えてきた。穏やかな陸奥湾に反射した朝日が眩しい国道をさらに南下すると蟹田フェリー埠頭に到着した。この埠頭は下北半島の脇野沢とフェリー航路で結ばれている。

ここは思い出深い場所で、25歳の頃オートバイで下北半島を一周して脇野沢かから津軽半島に渡りたくフェリーが出ているか脇野沢漁協で聞いた所、丁度漁船が対岸の蟹田まで魚を届けるので乗せてやると言われた。

運賃はいくらか尋ねると無料でいいと云ってくれた。だが午後だよ、と言われたので暇つぶしに付近をウロつく。

昼飯を食べ漁港に行ってみると、岸壁から30センチにも満たない細い板の桟橋が漁船にかけられていた。まさかあの板をオートバイに乗って漁船に乗るのではないだろうかと思っていると船長が来てあの桟橋を渡り船に乗せるんだと言っていた。

しかし、桟橋を渡れたとしても勢い余って漁船の反対側に落ちてしまう恐れがあるが・・? とは言えタダなので仕方なく恐る恐る桟橋を乗り越え、前後同時に急ブレーキをかけると船長もバイクを引っ張り海に落ちずに上手い具合に積み込むことができ無事蟹田まで運んでもらった。

漁船からバイクを降ろす時も手伝ってもらい無事埠頭に降ろしてもらった。船長にお礼の挨拶と2000円をティッシュに包んで渡した思い出深い埠頭だ。

現在はこんな大きなフェリーが蟹田・脇野沢間に就航している。(蟹田フェリー埠頭)

蟹田フェリー埠頭には大きな駐車場とすぐ隣には大きな公園と東屋がありトイレもあるので車中泊には最適の場所だ。

蟹田港を出て直線道路を南下、しばらく走ると道路も車が多くなりやがて青森市街地に入る。県庁前から国道103号線で更に南下、八甲田山麓を反時計回りで迂回し大きなダムサイド手前から林道に入る。細い林道をアップダウンを繰り返し走ると谷底にランプの宿・青荷温泉が見えてきた。

さらに道は細くなり、やっと車1台が通れるほどの林道を下って行くと川沿いに青荷温泉の看板が見えてきた。

ランプの宿・青荷温泉

玄関を入るとロビー・正面障子戸を開けると帳場

石油ランプが灯った客室ローカを通り一旦外に出る

客室のローカを通りぬけ外に出て川を渡ると湯殿が点在している

一番大きな石組みの露天風呂

石組みの露天風呂からはやっと芽吹いた新緑が眩しく映る

4箇所の露天と内風呂が楽しめる(今回は、日帰り手ぶらプラン平日3800円食事込み・要予約)

山深い青荷温泉を楽しんだ後は、来た道を戻り国道に入り急な坂道をしばらく駆け上ると眼下に十和田湖が見えて来た。細い峠道の両側にはまだ残雪があり白樺もやっと若葉を出し始めたばかりだった。

この先ぐるりと右回りすると十和田湖が右下に見えてくる

十和田湖を見ながら時計回りに半周して山道を降り八甲田に向かった。

気温は低いものの晴天なので気持ちがよく走れ、リンゴの花が咲く農面道路を快調に走ると正面にまだ雪を被った八甲田山が見え隠れして来た。

途中昼飯を食べ八甲田に到着。

八甲田温泉郷に到着するも未だ冬景色だ

木々が芽吹いたばかりの坂道を登って行く

睡蓮沼に到着したがまだ冬景色だった

少し戻り谷底に降りて行くと猿倉温泉があったが土日祭日しか日帰り温泉は受け付けていないらしく明日訪れてみる事にした

今夜は寒いのを覚悟で、この温泉の奥にある登山者用の駐車場で車中泊させてもらう事にした。