爺さんのブログ

74歳ですが気持ちは20歳(笑 よろしくお願いします。

沖縄・八重山諸島車中泊旅 #8

南国のキャンプ場は夜になっても快適な気温でこの時期でも寒さは感じられない。

空を見上げれば星降る夜とはこの事で、まるでプラネタリュームを見ている様で手を伸ばせば星に届きそうな気がした。

静まり返ったキャンプサイトは、潮騒の音と水銀燈の明かりが風で揺れ動くヤシの葉を照らし夜が更けていった。

車の音で目が覚め時計を見ると7時を回っていた。しまった・・・早朝の珊瑚礁に群がる小魚を見に行こうと思っていたが寝過ぎてしまった。まあ・・明日があるので朝飯の準備と車内を走行モードにして椅子とテーブルを出し朝飯を食べ出発の準備をする。

いよいよ島内の徘徊が始まる訳だが、このキャンプ場を中心に半日徘徊して午後はキャンプ場に戻るスタイルにしようと思う。

まずは、離島ターミナル観光案内所でもらってきた観光パンフレットを見てナビに入力して出発。天気も上々なので道端に咲いている花々も喜んでいるかのように咲き誇っていた。

しばらく北進すると伊原間地区の看板が見えてきた。この辺りが石垣島では横幅が一番狭い場所で数百メートルしかないらしく西に東シナ海、東に太平洋が望める。

ここから、道路は国道390号線から県道206号線に入り1本道となる。

道は、徐々に西海岸沿い(東シナ海側)に向かいコバルトブルーと真っ白な海岸線を左手に見ながら最北端の平久保崎灯台に向かう。

まだ朝が早いせいか、走る車はほとんどなくのどかなさとうきび畑が広がる丘陵地帯を走り続ける。しばらく走ると、平久保灯台の案内板が見えてきたので県道から細い農道に入りさとうきび畑の中の道路をゆっくり走る。所々、サトウキビが折れ道を塞いでいたので端にどけ坂道を登りつめ灯台駐車場に到着。

10台くらい駐車できるだろうか、トイレと自動販売機があるだけの駐車場だがまだ観光客の車は1台もなく灯台入り口に一番近い場所に相棒を停め車両侵入禁止のコンクリート製のブロックがある坂道を上り詰めると、白亜の灯台、どこまでも青い海と珊瑚礁の織り成す絶景が目に入って来た。

石垣島最北端・平久保崎灯台。この先411キロに沖縄本島がある

感動のの一瞬だったが、風もなく観光客もいないので、上空を飛んで珊瑚礁を上から見ることにした。

灯台先にある小さな島上空140メートル

地上から見る景色とまた一味違う

平久保灯台上空145メートル

しばらく空中散歩した後、来た道をUターンしてキャンプ場に戻った。キャンプ場に着くと同年輩らしき爺さんが話しかけてきてしばらく立ち話をする。

長野県から自転車で来たらしく自分の車のすぐそばにテントが設置してあった。

細かな話は後で聞くことにして、昼飯の準備をするため歩い10〜15分の場所にある昨日も寄った伊野田共同売店に行きキャンプの定番カレーを作ることにして買い出しに行った。

カレールー、じゃがいも・・・等々食材を仕入れキャンプ場に戻る。

早速準備をしていると肉を買ってくるのを忘れたので、冷蔵庫を物色するとウインナソーセージがあったので輪切りにして代替えとした。いつものことだが、作り過ぎてしまい隣の長野から来たという方に持って行き食べてもらうことにした。

肉を買い忘れてしまった

肉の代わりにソーセージを入れてごまかす(笑

昼飯を食べたので、長野から来た人のテントに行き話を聞くと、松本空港から自転車を分解して飛行機に預け羽田経由石垣島に来たそうだ。このキャンプ場に数日宿泊し西表島に渡ると話していた。

年齢は同じ年で住んでいる場所も隣県なのでなんだか親近感が湧いたが、自転車で来るとは驚きだった。世間には色々な人がいることに驚かされる。

自分は、この遠征が終われば残すは小笠原諸島のみとなるが、ここはフェリーで車を持って行けない。まして飛行機も飛んでいないので小さな客船だけらしが、いつか計画して行ってみたいと思っている。

絶景の平久保崎灯台