爺さんのブログ

74歳ですが気持ちは20歳(笑 よろしくお願いします。

沖縄・八重山諸島車中泊旅#26

遠征26日目 久米島→沖縄本島

いよいよ久米島最後の朝になってしまった。今朝もまた井戸端会議が始まっていたので挨拶がてら話を聞いてみると、この時期サトウキビの刈り取りが始まっているので毎朝ここに集合して作業場に向かっているそうだ。これで毎朝の謎が解けた。(笑

沖縄本島に戻る船は9時出港なので準備をし管理事務所に行き帰る旨を伝えキャンプ場を後にした。

小さな島で見所はあまりないように見えたがゆっくり周れば意外と面白い島だ。

刈り取りが始まっているさとうきび畑の道を走り兼城港フェリーターミナルに到着、チケットは往復購入してあるので車を預けターミナルで待っている。

やがてフェリーが接岸、慌ただしく荷役が始まり自分の車も積み込みされ、タラップがかけられ乗船となった。

定刻9時、船はゆっくりと港を離れ那覇泊港に向けスピードを上げる。左舷に昨日空撮したハテの浜の真っ白な砂州が見えて来た。多分、2度と来ることはないだろう久米島がどんどん小さくなりやがて、コバルトブルーの水平線に消えて行った。

水平線に白く見えるのが久米島ハテの浜

しばらく航行していると正面に島影が見え、やがて寄港地渡名喜島・渡名喜港に入港した。

数人の乗船客と荷役を終え再び出港、しばらくして慶良間諸島を右舷に見てやがて那覇泊港に接岸した。

渡名喜島を出てしばらく航行すると右舷に慶良間諸島が見えてきた

天気はイマイチだったが、思わぬハプニングや絶景に出会えた4泊5日の離島旅も終わった。沖縄本島に戻り国道58号線を北上、米軍基地が道の両側に陣取っている場所を走っていると超低空で軍用機が道路を横切って行った。

横文字の店舗が建ち並ぶ広い国道を更に北進し、ヤシの木やハイビスカスの咲いたホテル街を通過してやがて道の駅・ゆいゆい国頭に到着した。ここまで北上すると辺りの景色は亜熱帯ジャングルと道沿いに点在する古民家となり、沖縄らしさが色濃く残る場所となる。

沖縄本島北部は特に、沖縄らしい古民家が点在している

まだ時間も早いので、近くを徘徊してみることにして、以前来た時に時間の都合で行けなかった峠から古宇利島が望める場所があるらしいので行ってみることにしたが、ガイドブックにも乗っていない場所なので見つけるのが大変だった。何本か山手に登って行く道があったので、適当に入る。ラッキーな事に頂上付近まで登り詰めると、大パノラマが開け目の前に古宇利島が遠望出来念願が叶った。

峠道を登り詰めると大パノラマが開け、古宇利島が遠望できた

雄大な大自然を満喫し、道の駅に戻ると数台のキャンピングカーと車中泊車と思われる車が駐車場端に駐車していた。

今夜はこの道の駅でP泊させてもらい明朝、本部港からフェリーに乗り、沖縄を離れることにしている。

久米島から到着した那覇泊港から近い那覇港からもフェリーに乗船することもできるが、できるだけ船酔いを避け最短距離で鹿児島に到着するように2時間以上かけて本部港までいつも移動し乗船している。乗船時間も4時間ほど短縮できる上、船賃も4000円ほど安く済む(笑

沖縄・八重山諸島車中泊旅#25

遠征25日目 久米島・絶景の奥武島

相変わらず今朝も地元住民がキャンプ場の管理棟前で薄暗いうちから集まり井戸端会議をしている。

さて、今日は久米島最終日となり最大の観光スポット奥武島周辺を徘徊することにして出発。

相変わらずの曇天で今にも雨が降りそうな状況だが市街地に入りコンビニに寄り南下する。

途中、渚100選に認定されているイーフビーチに寄りたいのだが入り口が見当たらなく街中をウロつくがなかなか辿り着けない。ナビの案内だとこの辺りなのだが同じ場所を行ったり来たりしているだけだった。仕方ないので聞く事にしたが誰も歩いている人がいないので車を停めて人が出てくるのを待っていると、民宿から人が出てきたので聞いてみると、海側にもう1本の道があるのでそこに行くと立て看板があるとの事だった。

聞いた場所に行ってみると、なるほど小さな看板があり細い道を入って行くと大きな駐車場があり周りには飲食店や民宿が立ち並ぶ一角だった。

早速、車を停め歩いてビーチに行ってみると渚100選の石碑があり広大なビーチが広がっていた。目の前にはコバルトブルーに染まる海と奥武島が見え何とも絶景だった。

雄大なイーフビーチを見た後海沿いに走り右折して大きな新奥武橋を渡り始めると真っ白な砂州とコバルト色の海のコントラストが効いた絶景が見えて来たので、橋の上に停まりしばし見とれていた。

奥武大橋を渡っているとあまりにも絶景なので橋の中央付近の広場に停めしばし景色に見惚れる

橋の右手は真っ白な砂州が広がり海の色とのコントラストが見事だった

橋の左手は船の通過する航路らしく色の濃い部分が沖に続いている

風は強いが絶景を見て橋を渡り奥武島に上陸した。橋を渡ってすぐ右側に奥武島キャンプ場があり、南国風の洒落たキャンプ場だが、こちらは1泊1000円、自分が泊まっているキャンプ場は無料なのでやはり無料に軍配は上がる。(笑

キャンプ場を右に見て少し走ると右手に海亀館の看板が見えたので駐車場に車を停め行ってみるが休館日だった。仕方なく付近を徘徊していると、畳石と記した看板に矢印が書いてあったのでその方向に歩いて行くと芝生の向こうに石碑があり目の前の海岸に大きな亀の甲羅の模様をした岩が海岸一面に見えた。海岸に降りてみると大きな亀甲模様の平らな岩が波打ち際に露出してまるで大きな亀の甲羅に乗っているようだった。

見事な亀甲模様の畳石

やはりこの場所も白い砂浜とコバルトブルーの海が広がり絶景だが今日は曇りでその上、風が強い最悪の状態だった。

大きな亀の甲羅に乗った後、島一周を試みたが、島のほとんどがさとうきび畑で道は島中心付近で行き止まりとなり戻る羽目になってしまった。

仕方なく、海亀館駐車場に戻り昼飯を食べていると、天気も幾分好転し風も止んでいたので奥武島海岸付近からハテの浜あたりまで飛んでみることにして先ほどの畳石海岸に行ってみた。

奥武島全景

対岸のイーフビーチ

新奥武大橋とその周辺

奥武島とその先のオーハ島・更にその先に珊瑚礁にできたハテの浜がある

奥武島とオーハ島の間にある砂浜

オーハ島の先にあるハテの浜、珊瑚礁にできた7キロにも及ぶ

そんなことで久米島最後の徘徊も終わりキャンプ場に戻り離島の準備をする。

沖縄・八重山諸島車中泊旅#24

遠征24日目 久米島・衝撃的光景

今朝も外からの話し声で目が覚める。やはり昨日と同じで管理棟前で井戸端会議が始まっていた。

今朝も天気はイマイチだが、島の天気は変わりやすく今晴れていたと思えば数十分後には雨が降って来たりと目まぐるしく天気が変わる。これも島ならではの現象なのか?

今日も暑くなりそうで朝なのに既に27度を超えていたが海風が吹き上がってくるので体感としてはそれほど暑く感じないが炎天下では灼熱地獄だ。

このキャンプ場は流し台がないので管理棟横の水場に行って釣り用のバケツに水を汲み炊事や洗い物に使用するので不便だが、何しろ無料なので贅沢は言っていられない。(笑

朝飯を食べ、島ガイドマップとネットを参考に今日の予定を立てる。島ガイドマップは大雑把なのでグーグルマップと併用して調べる。

キャンプ場の近くから調べて行くと、ヤジヤーガマと称するなんだかわからない場所があったので、早速行ってみることにした。

車のナビに入力すると久しぶりに場所が特定され出発。さとうきび畑の細い道をしばらく走ると、畑に中に小さな駐車場があり遊歩道が崖の方向に続いていた。駐車場や周囲には誰もいないので少しためらったが、怖いもの見たさで階段の降り口まで行くと、立て看板があり懐中電灯とヘルメットを着用と書いてあったので車に戻り釣り用のヘッドライトを探し使うことにした。木製の階段を崖下に降りて行くと、また立て看板があり事故があっても当局は一切関知しないと記してある。

この時は、なんの事かよくわからないまま洞窟の入り口まで来てしまった。(ガマとは沖縄の方言で洞窟の意味を指すらしい)

うっそうと生い茂る亜熱帯ジャングルの崖を降りると、ぽっかりと口を開けた幾つもの洞窟が見える。

一人ぼっちで不気味だが、踏み跡を辿り一番奥の洞窟に入る。

うっそうと亜熱帯植物が茂る崖にはあちらこちらに洞窟があり不気味な光景であったが踏み跡を頼りに一番奥の洞窟からヘッドライトをつけ入った。

足元のハブと天井から垂れ下がっている鍾乳石に注意しながら歩く

いきなり無数のコウモリの洗礼を受ける。湿気でメガネとカメラレンズが曇ってしまい、一瞬曇りガラス状になってしまった。奥に進むにつれ自分の足音が洞窟内に響いて薄気味悪くヘッドライトに照らし出される鍾乳石も不気味に光って見えた。踏み跡を頼りに歩いているのだが、ハブの脅威と天井から垂れ下がっている鍾乳石に注意しながら尚も歩くと、洞窟内が明るくなりさらに歩くとぽっかりと天井が崩れ落ち亜熱帯植物が茂る空間に出ることができ一瞬ホッとした。やはり、空が見えると安心したが、高さ1メートルほどの珊瑚で積み上げられた場所に無数の大きなツボが散乱して中には割れているものがありそこから頭蓋骨や足の骨が無数に転がっている光景が目に入った。一瞬バックしたが、入り口の立て看板に書いてあった遺跡とはこの事だったのかとわかった。

ぽっかりと天井が抜け落ちた最奥の空間

この場所で見てはならないものを見てしまった💀

気を取り直し、賽銭をあげ洞窟を出る。

参考 ガイド付き・複数人1人4400円、単独1人6600円 

やっと他界からシャバに戻って来られた。(笑

車に戻り、まだ時間的にも早いので島一周道路に出て少し走りキャンプ場とは反対側付近の古民家の塀に熱帯魚の家と小さく書かれた看板が車窓を通り過ぎたので即座にバックして入ってみた。

クネクネした狭い道を走り長い下り坂を降りると畑が広がり小さな立て看板を頼りに走って行くと海岸の防波堤に到着したが、駐車場もなくそれらしき場所も見当たらない。

防波堤まで歩いて行ってみると看板がありどうやらこの場所らしい。防波堤の切れ目から海岸に降りると珊瑚のリーフが広がり池状の水たまりがあちらこちらに点在していた。曇りだが気温が高いのでカメラを口に咥え小さな石を抱え潜ってみると、まるで竜宮城の入り口に来たような光景を見ることが出来た。

暇つぶしに熱帯魚の家に行ってみた

珊瑚礁内に取り残された池状の場所に潜ってみると・・・カラフルな小魚が沢山泳いでいた

まるで、竜宮城入り口のようだった

そろそろ帰ることにして、キャンプ場に戻りシャワーを浴び目の前の食堂で遅い昼飯を食べ今日の行動は終わった。

キャンプ場前の食堂

今日の昼飯は久米島そば、味は薄味で八重山そばとほとんど変わらない

明日は奥武島に行ってみる.

沖縄・八重山諸島車中泊旅#23

遠征23日目 久米島1周

ベース基地、シンリ浜キャンプ場1日目の朝は人の話し声で目が覚めてしまった。カーテン越しにそっと外を見ると、いつ来たかわからなかったが数台の車が駐車してあり、管理事務所の外に置いてあるベンチに数人の地元民らしき人達が井戸端会議をしていた。

まだ薄暗いというのに何をしているのかと思ったが、1時間ほどで消え去ってしまった。

仕方なく起き出し、朝飯の準備をして今日の計画を練る。

シンリ浜キャンプ場。左が食堂兼管理事務所

キャンプ場から階段を降りるとシンリ浜

シンリ浜、目の前に久米島空港が見える

初めての島なので、右も左も分からないので、島1周をしてみることにして朝飯を食べ出発。

まずは時計回りで北に向かい、民家が点在するさとうきび畑の中を走り空港に行ってみた。駐車場には沢山の車が駐車してあったので予想外だった。今まで色々な離島の空港を見てきたがこの大きさの島でこんなに利用されているのには驚いた。

島一周道路に戻り手始めに、具志川城址に行ってみることにして、島一周道路から外れ民家のある路地を海岸方向に進み急坂を降りるとそれはあった。珊瑚を積み上げた砦風の史跡で登ってみると広場になっており見晴らしも良い。曇っているのが残念だが開けた先にはミーフガーと云う奇岩が見えたので行ってみると大きな駐車場があり岩の空洞が見えた。きっと先人もあの城からこの景色を眺めたことだろう。

珊瑚で積み上げられた具志川城址

開けた先に奇岩ミーフガーが見える(右端)具志川城址より

しばらく走り続け、島を半周した地点から大きな橋を渡り奥武島に渡り海岸沿いにある亀の甲ら模様の畳石を見てキャンプ場に戻る。

まるで大きな亀の甲羅のようだ

この島は、沖縄本島から西へ約100キロ、1周約48キロ車なら1時間もあれば回ることができる沖縄県では、本島・西表・石垣・宮古島に次いで5番目の大きさを誇る島だ。

今日は、おおまかに1周して来たので、明日からは細かく回ってみようと思う。

 

沖縄・八重山諸島車中泊旅#22

遠征22日目 沖縄本島→久米島

南国の日の出は遅くここ北名城ビーチキャンプ場も5時半近くにならないと明るくならない。

すぐ前のビーチは波一つなく青い海がどこまでも続く。

このキャンプ場も那覇空港が近くにあるらしく、1番機が低空で飛行しているのが見えた。

よくあんな鉄の塊が空に浮いているなーと感心しながら水平線の彼方をぼんやりしばしの間眺めていた。

いつしかテント前で皆、朝飯の準備が始まった。キャンプ場といっても流し台はなく少し離れたトイレの横に蛇口が1箇所あるだけなのでペットボトルで水をもらい煮炊きや洗い物に使うしかないので朝飯を作るにも時間がかかってしまう。

朝飯の準備ができビーチの見える場所にテーブルを出し絶景をおかずに朝飯を食べる。

これから久米島遠征に行くのであまりゆっくりはしていられないので、早々に切り上げ準備をして出発した。

国道331号線を北進、まだ時間が早いせいか、いつも混雑している瀬長島入り口交差点付近はスムーズに通過、徐々に市街地に入りいつの間にか国道の標識も58号線に変わり県庁入り口の交差点付近に来ると車もだいぶ増えてきた。ノロノロでも動いているので気持ちも楽だ。

中心街を抜け那覇泊港に到着。到着したものの大きなビルがあるだけで駐車場もなく慌てふためき付近をウロウロするが車を停める場所が見つからない。久米島行きは9時出港なのでターミナルビルの前に移動してみるとPのマークが見えた。行ってみるとビルの2階が駐車場になっていた。だいぶ時間のロスだったが車を停め受付カウンターに急ぐ。

那覇泊港ターミナルビル(赤丸付近が貨物受付場所)運賃・軽自動車、片道12300円

沖縄本島離島便はほとんどが、ここ泊埠頭から出港している

各島ごとに船を所有しているようだ

こちらの船は一番遠い南大東島行

那覇泊港ターミナル全景

やっと受付を見つけお姉さんに聞いてみると、ここは乗客だけなので車は貨物扱いになるのでビル南端から外に出てプレハブ小屋があるのでそこで受付をしてくださいとの指示だった。

仕方なくビルのベランダを急いでプレハブ小屋に向かった。予約もしていないので果たして乗船できるかが問題だがとりあえず行ってみないことには始まらない。

言われた通りの小さなプレハブ小屋に辿り着き中に入ると厳つい顔をした係員がいたので話をすると難なく受付が完了した。係員の指示通り車を移動させキーをつけたまま車を置いて乗船時間を待つ。

乗船が始まった。車は貨物扱いなので係員が船に積み込み自分は乗客としてタラップから乗船。早速、屋上デッキに行き周りを見渡すと、なぜだか見覚えがある景色なのだがと思いよく考えたら、あの大きな橋は、石垣島から車が到着した那覇新港に歩いて行く途中の大きな橋のようだった。

しばらくして船はゆっくりと港を離れ大きな橋をくぐると左舷に那覇空港が見え飛行機の離発着も見えた。

目の前に見える橋は石垣島から車を送って那覇新港に車を引き取りに行く途中歩いた橋。

空港沖に出ると海の色は紺碧と変わり、さらに進むと左舷に慶良間諸島がうっすらと見えて来た。

海は、だんだんと紺碧色からコバルトブルーに変わり、海面近くを見ると無数の小魚が飛び交っていた。多分飛魚かなと思いながら大海原を眺めていた。周りには何にもなくどこまでも続くコバルトブルーの海に一筋の白い航跡を描きながら久米島に向け航行する。

しばらくすると島影が見え徐々に大きくなり島を回り込むように進むと船内アナウンスで渡名喜島に入港の知らせがあった。久米島直行便ではなかったのかと初めて知った。船からは貨物は降ろしたが、乗降客はなく20分ぐらいで荷役は終わり出港となった。

渡名喜島に途中寄港

海はますます青くなり港の海底が見えるほどであった。船はさほど揺れることもなく那覇泊埠頭を出港して3時間30分で久米島兼城港に接岸した。早速下船すると係員が車を届けてくれいよいよ久米島徘徊が始まる。

久米島・兼城港に入港

ゆっくり兼城港フェリーターミナルに近づく

久米島・兼城港に接岸、車を待つ

だが、まだ車中泊場所を決めていないので、ターミナルで一休みしながらネットでキャンプ場を探した。すると、この島にはキャンプ場が二つあり一つは奥武島キャンプ場、(有料1泊1000円)と久米島空港近くのシンリ浜キャンプ場(無料)があり、どちらを選ぶかといったら即無料だ。(笑 しかし、そんなに甘くはなかった。使用するには久米島町役場・環境保全課に申請が必要だった。金はないが暇はあるので、早速町役場に飛んだが場所がわからずスマホナビに案内されながらフェリー埠頭とは反対側にある町役場に行き用紙をもらった。記入してキャンプ場にある食堂に提出すればいいとの事だった。来た道を戻り市街地を抜け空港方面に走りシンリ浜キャンプ場に到着した。

なんとかシンリ浜無料キャンプ場に到着

とりあえず、キャンプ場を徘徊してみたら食堂兼管理事務所横にトイレとシャワー施設があった。シャワーは水だけだったが、ないよりはマシだ。

いよいよ明日から未知の久米島探検が始まる。

沖縄・八重山諸島車中泊旅 #21

遠征21日目 沖縄本島・無料キャンプ場

道の駅・豊崎は大型車両のエンジン音もなく静かな夜を過ごすことが出来た。

朝起きてみると、窓を目隠しした車が4、5台駐車していた。トイレ前の障害者マークの書かれた屋根付きの駐車場に昨日話をした92歳のおじいちゃんが車中泊していたが既に出かけたらしく見当たらなかった。

沖縄車中泊では何度かこの道の駅を使わせてもらっているが、東側には大型スーパーがあり、反対側の公園に行けば有料だが温水シャワー施設もある便利な場所に位置している。

道の駅なので流石に外で炊事の準備はできないので、狭い車内でしなければならないのが残念なとこるだがキャンプ場ではないので仕方ない。

車内で朝飯の準備をしていると、始発の定期バスが道の駅前のバス停に止まると、サラリーマン風の乗客が降りてきた。まだ6時少し過ぎたところなのにどこに行くのだろうかと思ったが、すぐにいなくなってしまった。道の駅の周りには沢山の店舗があるので仕事場に向かったのだろうか?

朝飯を食べ、まずは車の燃料が残り少ないので補給に道の駅隣のガソリンスタンドに向かう。

車の燃料も満タンになったので、スーパーに行き食材を調達して今日の目的地、北名城ビーチ無料キャンプ場に行ってみることにした。

沖縄には何度か車中泊に来ているがこのキャンプ場は初めてなのでナビに案内されて国道を南下、しばらく走り右折して民家の狭い路地に入ると軽自動車でもやっと通れるような道に入ってしまった。本当にこの道でいいのか不安だったが、細い路地を抜けると畑が広がりその先に防風林がありやがて海岸に出られた。

しかし、キャンプ場らしき場所は見当たらず、細い道を行ったり来たりしていると車が出て来たので行ってみると、テントが見えたのでキャンプ場であることがわかった。

キャンプ場といってもトイレがあるだけのビーチで目の前には小さな島がありロケーションは最高な場所であった。

糸満市北名城ビーチ無料キャンプ場(右端が相棒)

目の前にはビーチが広がる

既に、常連と思われる県外ナンバーの車がテントを張っていたので声をかけてみると奇遇にも知り合いでびっくりした。昨年の12月にここに来たとのことでそれからずっとここをベースに徘徊しているらしい。

すぐ隣に車を停め今日はここでP泊することにして準備をしていると、これからパークゴルフに出かけるので行かないかと誘われるが、まだパークゴルフは3回しかやったことのないど素人だと伝えると暇つぶしと運動には最高だと言われついて行くことにした。

キャンプ場から20分ほど南下した、ザ・サザンリンクスゴルフ場内のパークゴルフ場だった。場内に入り豪華なクラブハウス前を通り過ぎ少し登るとパークゴルフ場に到着。振り返ると真っ青な海が見える絶好な場所だった。

スタートホールに行くと、大阪から同じキャンプ場に来ているパークゴルフ仲間がいて早速ゲームを開始するのだが、まずは使用料金を払わなければならないが、魔法瓶のようなものが置いてあり蓋に穴が開けられそこからお金を入れると云う、これがなんと100円だった。

早速パークゴルフ開始だが、思った通り空振りやOBの連発で、午後2時ごろまで遊んでもらいひと足先にキャンプ場に戻るった。キャンプ場に着くと、大きなキャンピングカーが隣に停まっていたのでナンバーを見ると札幌であった。しばらくしてキャンピングカーの持ち主が外にいたので声をかけてみると北海道層雲峡のそばから来たらしい。年齢は86歳で6月頃までここに滞在しているという。

北海道から来た元気印の付いた86歳が乗るキャンピングカー

道の駅では92歳、ここでは86歳と高齢者パワーには驚かされ、自分達はまだまだ子供のようなものだと思った。(笑

大きなキャンピングカーの中に招かれ談笑しているとパークゴルフに行っていた人達が戻ってきた。

明日は、予約してないが沖縄本島の離島・久米島に行く予定だ。

沖縄・八重山諸島車中泊旅 #18#19#20

遠征20日目 石垣島→沖縄本島

ホテル暮らし3日目、昨日航空会社からQRコードが送られて来たのでwebオンラインチェックインを済ませる。

今日は11時10分の便で沖縄本島に向かう予定なので、出発準備をして朝飯を食べシャワーを浴び9時にホテルをチェックアウトした。

貨物埠頭に向かうトラックが行き交う道路を市街地方面に向かい、朝のラッシュの余波が残る市街地を抜け反時計回りで北進、新石垣空港に到着する。

小さなアクシデントはあったものの、これでいつか自分の車で車中泊しながら八重山諸島を徘徊する夢がやっと叶った瞬間だ。

空港ロビーは、修学旅行の生徒たちで混雑していたが、保安検査も順調に通過でき出発ロビーで搭乗を待っていたが、貨物船で送った車は昨日の夕方沖縄に到着しているはずだが連絡が未だこない。

海運会社の受付のお姉さんは車が到着すれば電話連絡がありますとの事だったが、連絡がなく不安が走る。

ここまで来てしまえば飛行機に乗らないわけにはいかないので沖縄本島に向かう。港に車が到着していなければホテルを探し車の到着を待つしかないのだ。

飛行機は定刻に新石垣空港を離陸し、青い珊瑚礁の石垣島を離れ多良間島、宮古島と橋で繋がっている下地島上空を飛行し約1時間で那覇空港に着陸した。

青い珊瑚礁の石垣島を後に那覇空港に向かう

珊瑚礁に囲まれた多良間島上空

下地島空港上空

さて、ここからが大変で、那覇新港まで車を引き取りに行かなければならないのだ。まず那覇空港ターミナルで昼飯を食べ「ゆいレール」に乗り換え、県庁前駅で降りる。ここまではいいが、この先が難儀であった。スマホナビに案内を任せ、国際通りを横目で見て車通りの多い国道を突っ切り湾岸道路に出て北進する。

しばらく歩き、大きなアーチの橋の頂上付近からメールで指示された目標物が見えて来たが、歩き始め既に1時間以上経過していた。

炎天下汗をかきながら歩きつずけ、なんとか指定された那覇新港車ヤードに到着し金網越しから沢山の車が駐車しているヤード内を見るが相棒は見あたらない。

ぐるり回り込みヤード場内に入ると入り口付近に、オープンテントがあり短パンとアロハシャツ姿の日焼けした年配の係員らしき人が居たので聞いてみるとすぐに見つかった。

3日ぶりに相棒と再会、車を引き取り那覇市街地を南下、瀬長島入り口交差点付近に来ると渋滞に捕まり、ノロノロ運転が始まった。この交差点は、瀬長島にあるウミカジテラスに行く観光客でいつも混雑する場所である。

イライラするのを抑えて、なんとか渋滞を抜け大きな陸橋を渡ると今夜のP泊予定地道の駅・豊崎に到着。既に数台の車中泊車らしい車が駐車していた。観光案内所の隣にはJAの大きな販売所があったので覗きに行ってみると沢山の地元産の野菜や果物などが販売されていたので、青々した島バナナを購入して車に戻る。

道の駅・豊崎。トイレが綺麗で、広い駐車場も一晩中照明が点灯しているので安心

道の駅・豊崎のJA直売所で買った島バナナ

しばらくして観光案内所に暇つぶしで行ってみると杖をついたおじいちゃんに道を尋ねられたが地元でないのでわからないと返答した。しばらく老人と話をしていると、なんと92歳で東北から車で車中泊しながらここまで来たと云う、これには恐れいった。

そんなことで長い1日も終わりに近づいて来た。